Life style今日も一日おつかれさま

すっぽりと、覆い隠したがゆえに美しいもの

私の住んでいる地域も、今シーズンは例年より雪が多めです。

地面に降り積もり、まだ誰にも踏まれていない雪景色はとても美しく、まさに「自然の美」を感じます。

けれど、年中暮らしているものからすれば、それは結局、下にあるものをすっぽりと覆い隠したが故の美しさでもあるのです。 よく言われる「ありのままの自分を見せる」とか「自然体の美しさ」とは、必ずしも「さらけ出すこと」を意味しないのではないかなと、冬が来るたびに思います。


Profile

玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)