Life style今日も一日おつかれさま
仏教には、客塵(きゃくじん)という言葉があります。欲望や怒りなどの、よからぬ煩悩(ぼんのう)を、私たちの心に訪れた「お客さん」と見るものです。よからぬお客さえ帰れば、私たちの心は、本当は清らかなのだと考えているんですね。
疲れやストレスをため込んでしまった時、私は波の音がする音源を好んで流します。波でなくとも、自然の音にはリラックス効果があるそうですが、寄せては返す波の音ならば、心の中の、よからぬお客をも連れ去ってくれるような、そんな気がして。
Profile
玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)