誰にも知られない善をつむ

善い行いをしても誰にも知られず、誰にも認められないことは虚しく残念なことかもしれません。

しかし、その行いが本当に誰かのためになっているのであれば、虚しく残念に思うことはないのです。

誰かのためになったということ、それ自体が大きな報いとなって心の中に残るからです。そして、人に知られずとも自分自身はそれを見ています。

誰にも知られない善い行いを決してひけらかさず、慎ましくその行いを喜びとする心そのものが、何よりの宝物です。

Profile

横山瑞法
（よこやま ずいほう）
1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama