Life style今日も一日おつかれさま

土用干し

私のいるお寺では、毎年夏が近づくと梅干しを作ります。今年は10キロの梅を大きな甕に漬けました。梅雨明けのよく晴れた時期、天日に干した梅からよい香りが漂います。

梅干しを作るのは楽しいものがあります。楽しさのもとになるのは味だけではなく、仕込みの過程や待つ時間も大きいように思います。

大切に仕込み、待つ時間は、未来に小さな希望を与えてくれるように思います。

家の中にいること、待つことが増えてきた今。ご自分にできる小さな仕込みを始めてみるのはいかがでしょう?


Profile

木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。