私たちは習慣からできている

『天台小止観（てんだいしょうしかん）』という、1500年ほど昔の、坐禅の初心者向けの本を仲間と読み解いています。

この本の第一章では、衣食住をはじめとした生活環境について書かれています。坐禅の指南書というと、坐る事についてばかり書いてあると思ったらそうではないのです。

坐る事に至るまでには、環境整備も含めた生活習慣を整えることがまず第一で、それによって自分の心を整いやすい状態にしていき、そこで初めて坐って精神統一することへ至るのです。

改めて日々の習慣の大切さを実感しました。夏休みで崩れがちな習慣、見直してみませんか？

Profile

横山瑞法
（よこやま ずいほう）
1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama