Life style今日も一日おつかれさま
お盆前のお寺に、小学校低学年くらいのお子さんとお母さんがお越しになりました。このところお子さんが「死ぬってどういうことだろう?」と考えはじめるようになった、と。そこで、夏休みになったらお坊さんに聞いてみよう、ということになったそうです。
静かで涼しい部屋にお通しすると、「死ぬってどういうこと?」と。
深い問いです。お子さんの言葉をしっかりと受け止めます。少し考えて「僕も小学生のときに死ぬのが怖かったし、今でも怖いときもあるんだよ」と話します。そこから、仏教の「いのちのつながり」について、拙いながらも少しだけお話しし、お子さんとお母さんは真剣に聞いてくださいました。
お子さんの問いから、私自身も改めて「いのち」と向き合うことができた気がします。
Profile
木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。