いつも見守っている

「お寺の活動に興味を持った」というご年配の男性がお寺を訪ねてきました。会話をするうちに、25歳も離れた私達が偶然にも同じ研究室にいたと分かり、共通の恩師・H先生（故人）の話題になりました。

亡き先生に思いを馳せ、昔のことを語りあう中で、「先立たれた方は仏さまとなって、いつも見守っている」という仏教のお話を思い出しました。

先生は見えないけれど私達のそばで見守っていて、今も大事なことを教えてくれている。そんなことを話し合い、心の安らぐひとときを味わいました。

この記事を読んでいる方も、ときには大事な方を思って過ごす時間を持つことができますように。

Profile

木原祐健
（きはら ゆうけん）
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』（河出書房新社）など。