Life style今日も一日おつかれさま

時にはろうそくを灯して

日本の伝統文化の支援活動に携わる方から、職人さん手作りの和ろうそくをいただきました。

ろうそくの光は「仏さまの智慧の光」とも呼ばれ、お寺に欠かせないもの。私も色々なろうそくを見てきましたが、このように美しいものを見るのははじめてでした。

夕方のお経の時間に、本堂の電気を消してろうそくに火を灯します。小さな炎は薄明かりの中、お経の声にしたがって揺れます。炎の色にはなんとも言えない温かみがあり、一日の疲れもほどけるような感覚がありました。

秋の夜長。時にはろうそくを灯して(もちろんキャンドルでも!)、あたたかい光とともに時間を過ごしてみるのはいかがでしょう。


Profile

木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。