Life style今日も一日おつかれさま

時々は、「ゆるむ日」があった方がいい

平安時代の僧・空海が、時の天皇陛下相手に、知人の命乞いをした際に書き添えた言葉をご紹介します。

『冬天に暖景なくんばすなわち梅麦何をもってか華を生ぜん』

「冬の季節にも暖かい日が無ければ、どうして梅がほころび麦が芽を出すことができましょう」(空海。訳は加藤精一による)

寒くなくては冬ではないのですが、時々は、「ゆるむ日」があった方がいいのかもしれない。それと同じように、時々は誰かを許してあげた方がいいのかもしれない――そう思わせてくれる一節です。


Profile

玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)