目を向ければそこにあるもの

この冬は雨や雪の日が多くて、夏にはあんなに大変だった水やりも、お休みしていい日がたくさんありました。

久しぶりにお寺の裏庭に行ったら、木瓜（ぼけ）の蕾が膨らんでいました。それを見ただけで、私の心が少し膨らんだ気がしました。

他にも目を向けると、たくさんの花芽や葉の芽がついていて、枝がほんのり色づいているものもありました。

「ない」ことに目を向けていたけれど、よく見たら、そこにあるものが見えてくるものですね。

Profile

三宅千空
（みやけ ちひろ）
浄土真宗本願寺派 教西寺僧侶/坊守（住職の配偶者）。「グリーフケア〜たいせつなものを失ったことを抱えながら過ごしてもいい、嬉しいときも困った時もお寺はあなたと一緒だよ」ということを、近所に住む子どもや親たちに気軽にお寺に寄ってもらうことを通して、伝えたいと思っています。