Life style今日も一日おつかれさま
満月の頃ですね。
「満ちる」というのは、「満を持す」などと言うように、時間の長さと関係があります。充分に時が熟すまで変化は起きないし、起こさない。
お寺でつとめる法要の最終日も、「ご満座(ごまんざ)」と言います。法要が一週間近く続く場合は、「ご満座」の日が来ると「いよいよか!」という気持ちになり、身体には疲労感が沁みわたります。
人間関係にも時を経ないと変化が起きないことがありますね。
時の熟成を待てる余裕を持って、満月のように丸い人間関係を作っていけたらなぁ、と思います。
Profile
長野 文
(ながの あや)
長崎県正法寺 坊守(住職の配偶者)、真宗大谷派僧侶。お寺や仏教のことを、「今」生きる方に伝えるべくさまざまな方法で発信中。最近は、「行いがわたしを導く時間 」というお寺ならではの作業を、楽しみながら学んでいくワークショップ形式の活動に取り組み中。