Life style今日も一日おつかれさま

救われるということは、場所をたまわるということです

これは、お寺の掲示板に掲載されていた言葉です。

現在中学生の息子がまだ小学校低学年だったころ、夕食の準備ができていないとイライラして落ち着かないことがよくありました(今もたまにあります……)。

でも私が作り始める気配を感じると、安心して楽しそうに遊び始め、それを見た私も作る力が湧きました。つい「私が作ってあげている」という気持ちでいっぱいになりますが、お互いがお互いの居場所を作っています。

親子も、職場も、学校も、自分の居場所はたくさんの関係によって成り立っています。それを自覚できた時、「自我」がゆるんで優しさが生まれる。

少しでもそんな場面が増えたら、と思います。


Profile

長野 文
(ながの あや)
長崎県正法寺 坊守(住職の配偶者)、真宗大谷派僧侶。お寺や仏教のことを、「今」生きる方に伝えるべくさまざまな方法で発信中。最近は、「行いがわたしを導く時間 」というお寺ならではの作業を、楽しみながら学んでいくワークショップ形式の活動に取り組み中。