会えなくても、言葉を交わせる奇跡の果てに

一緒に旅行に行くような仲の友人が、亡くなりました。

コロナ禍が始まってからは、オンラインでのやりとりばかり。訃報は、命日から5か月ほど経ってから届きました。

実はかなり落ち込みましたが、SNSの性質を思えば、もう仕方のないことのような気もしました。

つながりたい人とつながり、直接会えなくても言葉を交わせる奇跡は、こういった予期せぬ別れをも運んで来る――ならばせめて、心を込めて、やりとりしたいものですね。

Profile

玉置真依
（たまき しんえ）
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから（お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内）