Life style今日も一日おつかれさま
お寺で写仏(しゃぶつ)の会を開きました。
写仏とは、仏様の姿が描かれたお手本を和紙に写し出す行いのこと。穂先のやわらかな面相筆で、肥痩のない一定の線を描き続けるのはたいへんに集中力を要します。
同じモチーフでも、描く人が異なり、描く時が異なり、同じものは二つとないから不思議です。
日本画で描かれる繊細な輪郭線を「鉄線」と呼ぶそうです。金属は鍛錬して強く美しくなります。
皆さんの鉄線が描きだす美しい仏さまたちと出会わせていただける、素晴らしくてありがたいひとときになりました。
Profile
早坂宏香
(はやさかひろか)
曹洞宗 正壽寺 寺族(ji zoku・住職の配偶者)。お寺の暮らしで出会ったことを綴るイラストコラム「お寺暮らし画帖」を2010年から毎月1作発行中。2013年曹洞宗准教師資格を取得し、自坊の坐禅会では四季を感じる季節のお粥を提供するなど、絵と食をテーマに「私たちの毎日にある禅のおしえ」を提案している。趣味は半身浴・読書・美術館の椅子でぼんやりとする時間。
正壽寺Instagram: @thezen_shoujuji