Life style今日も一日おつかれさま
浄土真宗の開祖、親鸞の言葉です。
親鸞は弟子から「私達は社会とどのように関わるのがよいか」と問われ、そのあり方を「世の中安穏なれ 仏法広まれ」と答えます。
世の中が安らかで穏やかであるように。仏様をよりどころとして我が身を振り返り、心豊かに生きていけるように。大切な考え方が広まっていくように。
親鸞が生きた時代は鎌倉時代、争いと疫病が多発した時代でした。私達が生きる令和も、悲しいことに戦争やコロナが身近な時代となってしまいました。
世界が全てすぐに元通りになるわけではないけれど。それでも穏やかな世の中を願い、自分の一日を振り返りつつ、周りの方々とともに心豊かに生きていきたい。一日の終わりに思い出す一言です。
Profile
木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。