Life style今日も一日おつかれさま

木を植えるようなこと

昔ある少年が、家の裏の運動場のような広場に、等間隔に杉の木を植えました。

みんなからは馬鹿にされたし、あまり良くない土地だったので大きく育ちませんでしたが、整然と並んだ杉並木は子ども達の遊び場になり、雨の日以外はたくさんの子ども達が訪れました。

ある日、少年は流行り病で亡くなってしまいます。

何年も経ち、街は開発され景色は見違えましたが、その杉並木だけはそのまま残り、多くの子ども達が遊び、思い出を育みました。そして、大きく立派に育った子ども達は、その杉並木を守るために力を尽くすようになったとか。

最近、こういうことをやっていきたいと思うようになりました。歳のせいかな。


Profile

横山瑞法
(よこやま ずいほう)

1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama