Life style今日も一日おつかれさま

豊かに、素直に、世界を見つめて感じ取る

『天に麗(つ)き水に臨んで 影を万億に分かつ』

〈仏陀もある時は天上より、またある時は水辺におられてその影を映すように万億のお姿となって人々を救済される〉(空海。訳は加藤精一による)

人や動植物など、さまざまに姿を変えた仏たちが、世界には満ち溢れている――平安時代の僧・空海は、そんな風に考えていました。それだけ、他者や自然界から感じ取り、学び、助けられることが多かったのでしょうね。

豊かで素直な感性を、ちょっと羨ましく思います。


Profile

玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)