颯爽と駆けてゆく

韋駄天走り（いだてんばしり）という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

韋駄天さまとは仏さまを守る天部の神の一人で、とても足が速い神ということから、そのように言われるようになったようです。

韋駄天さまはその俊足を活かし、仏さまの食糧を世界中駆け回って調達をしたり、泥棒を追いかけて捕まえてくる役を担っていました。このことから、食糧に困らないよう台所や、悪い人が逃げてゆくようにと玄関に韋駄天さまの仏像を祀る禅宗寺院が多いそうです。

そして実は、イケメンでもあるのです。

もしお寺へ行かれることがあれば、韋駄天さまを見つけてみてくださいね

Profile

早坂宏香
（はやさかひろか）
曹洞宗 正壽寺 寺族（ji zoku・住職の配偶者）。お寺の暮らしで出会ったことを綴るイラストコラム「お寺暮らし画帖」を2010年から毎月１作発行中。2013年曹洞宗准教師資格を取得し、自坊の坐禅会では四季を感じる季節のお粥を提供するなど、絵と食をテーマに「私たちの毎日にある禅のおしえ」を提案している。趣味は半身浴・読書・美術館の椅子でぼんやりとする時間。
正壽寺Instagram: @thezen_shoujuji