Life style今日も一日おつかれさま
先日、無事に秋の彼岸法要を終えました。
「彼岸」のイメージがつかない方には、吉本ばななさんの小説「ムーンライト・シャドウ」をお勧めしています。「キッチン」に収録されており、昨年映画化されました。
なぜこの小説が彼岸と関係あるのかというと、生きる世界と死後の世界を、「川」という存在を挟んで考えている所が、仏教と重なるからです。
仏教では生きる世界を「此岸(しがん)」、それを超えたさとりの世界を「彼岸(ひがん)」と言います。
もう二度と会えない。それは本当に辛いことです。でも、また会える世界がある。「ムーンライト・シャドウ」にも、仏教の説く物語にも、そんな世界があります。
Profile
長野 文
(ながの あや)
長崎県正法寺 坊守(住職の配偶者)、真宗大谷派僧侶。お寺や仏教のことを、「今」生きる方に伝えるべくさまざまな方法で発信中。最近は、「行いがわたしを導く時間 」というお寺ならではの作業を、楽しみながら学んでいくワークショップ形式の活動に取り組み中。