Life style今日も一日おつかれさま
平安時代の僧・空海の漢文は、格式高く美しく、現代の中国でも絶賛される程です。
空海の文を紹介する時、時間や紙幅に余裕があれば、まず原文や書き下し文に触れてもらえたらと思います。しかし私も含めて、現代人はとにかく忙しく、余白は少ないのも事実。
最近は思い切って、自分の超訳だけを紹介してみています。こんな風に――
この花は今年咲いた、などと言ってはならない。過ぎし年に誰かがまいた種が、いま花ひらいたのだから。(空海『拾遺雑集』より超訳)
Profile
玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)