Life style今日も一日おつかれさま
「梅は、中国でもよく絵に描かれるんです」
お寺の梅を見ながら、中国の方がそう教えてくれました。
「松竹梅」は日本でも縁起の良い絵柄として知られていますが、そのルーツは中国にあるそうです。
厳しい寒さに負けない松は、折れない心と長寿・繁栄を。
まっすぐに伸びる竹は、成長と内に秘めた強さを。
冬に真っ先に花を咲かせる梅は、香り高い気品や節度ある態度を表しているとか。
松竹梅を描いた絵画には、それぞれの植物が表す「素晴らしい人であることをめざそう」という思いがこめられているそうです。
梅を見ながら、「どんな自分でありたいか」を考えるひとときでした。
Profile
木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。