Life style今日も一日おつかれさま

お茶を一服

新茶の季節ですね。少し前にお誘いをいただき、ある流派のお茶会に参加してきました。

「お茶を一服お出しするだけですから、気軽にお越し下さい」

そう聞いて本当に気軽に参加してみると、まいりました。

茶室の雰囲気の荘厳さ。お茶を点てる所作の美しさ。短いながらも奥深いやりとり。

お茶を一服お出しすること。人をおもてなしすること。それだけのことに人生をかけてきた人達がいる。

長年お寺でカフェを行い、お茶をお出しする身として、身の引き締まる思いです。甘く苦い、心に残る一服でした。


Profile

木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。