ただ通り過ぎてしまっているかもしれない、大切なものたち

「一口あたり40回噛むようにしてください」

先日行った研修会で、食事の時に言われました。

「そんなにしたら味が無くなってしまうのでは」と思いましたが、実際やってみるとそんなことはありませんでした。

その40回の中で、いつもは感じることの無かった、一つひとつの食材の味や感触を実感することができました。

気がつくと夢中になっていて、40回をとうに過ぎてもなお噛みつづけていました。

せわしない毎日の中、私たちはよく味わうべき大切なものごとを、たくさん通り過ぎてしまっているのかもしれません。

Profile

横山瑞法
（よこやま ずいほう）
1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama