Life style今日も一日おつかれさま
ふと過去をふりかえり、思っていたのと違う今の自分に落ち込む。こんなところにいるはずじゃなかった、と悔やむ。
そんなことがありませんか? そういう時は、仏教でいう「縁起(えんぎ)」の中にいる自分を見失っています。
「縁起」とは、簡単にいうと、あらゆるものごとは、無数・無量の関わり合いによって成り立っているということです。
その視点で見れば、わたしが今ここにいるのは、周りの環境や人間関係、社会状況などさまざまな要因の結果であり、自分の思った通りにはならないのが当たり前なのです。
「縁起」を視点に今の自分を点検してみると、自分や周りの見え方に変化が起こります。きっと今いるところは、そう悪くはないはずです。
Profile
長野 文
(ながの あや)
長崎県正法寺 坊守(住職の配偶者)、真宗大谷派僧侶。お寺や仏教のことを、「今」生きる方に伝えるべくさまざまな方法で発信中。最近は、「行いがわたしを導く時間 」というお寺ならではの作業を、楽しみながら学んでいくワークショップ形式の活動に取り組み中。