Life style今日も一日おつかれさま

花火のあとの夜空

市内で数年ぶりに花火大会が行われ、近所の公園にも多くの方が集まりました。

夜空に大玉の花火が上がるのも、満面の笑顔で眺めるのも久しぶりのこと。最後の花火が無事に上がり、音が止んだあとで、誰からともなく拍手が起こりました。

花火大会は、鎮魂や供養の意味をこめて行われることがあるそうです。有名な隅田川花火大会も、江戸時代に疫病や飢饉で亡くなった方を弔う祭事に続いて、花火が打ち上げられたことがルーツだとか。

花火のあとの夜空をしばらく眺め、今は亡き方々のお顔を思い出しました。


Profile

木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。