Life style今日も一日おつかれさま
「読経の声は、大きければ大きいほど良いのだ」と無邪気に思っていた頃、大多数の僧侶たちと得意な音域がズレていた私は、集団で読経する度に、落ち込んでいました。
ある時、音楽畑の人から「スパイスみたいに、『ちょっと効く』くらいでいいじゃないですか」と言われました。
思ってもみない価値観に、目からウロコが落ちました。
「自分はダメだ」と思う時に必要なのは、ダメな自分の克服ではなくて、違う価値観を生きる人との出会いかもしれませんね。
Profile
玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)