新しい世界へ飛び出したのに？

ピラティスの体験レッスンに行きました。インスタなどでよく見るマシーンに興味を持ってトライしたところ、実際はマシーンを使うどころか講師と話をしながら自分の身体を見つめる時間がほとんどでした。

その経験を振り返ってみると、仏教と似ているかも？ と感じます。お寺や仏教のことも、興味を持ってもらえるよう分かりやすさを前面に出すことがあるものの、実際の中身は地味なことが多いのです。

例えば、「内観（ないかん）」。仏教では、内向きの心を大事にし、自分と対話をすることが重要と考えるのです。

新しい世界を見たいと思ってドイツ式のピラティスに行ったものの、意外な共通点があり驚きました。

Profile

長野 文
（ながの あや）
長崎県正法寺 坊守（住職の配偶者）、真宗大谷派僧侶。お寺や仏教のことを、「今」生きる方に伝えるべくさまざまな方法で発信中。最近は、「行いがわたしを導く時間 」というお寺ならではの作業を、楽しみながら学んでいくワークショップ形式の活動に取り組み中。