Life style今日も一日おつかれさま

鐘をつく人たち

前回に続き、鐘のお話です。

「鐘の音が聞こえるとき、そこには鐘をつく人がいる」そんな話をしました。私たちは誰もがどこかで鐘をついているのではないかと思います。

お寺の人が日々鐘をつくように、私たちは誰もがそれぞれの持ち場で日々のつとめを行っています。鐘をつく人の姿は見えることはありませんが、鐘の音は耳に届きます。

鐘の音が届くとき、私たちの心はふと静かになります。

鐘の音のように、目には見えないけれど大切なことに支えられて、私たちの世界は回っているのではないでしょうか。


Profile

木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。