Life style今日も一日おつかれさま
大河ドラマ『光る君へ』にも登場する平安時代の女流歌人・赤染衛門(あかぞめ・えもん)。
当時は、法華経(ほっけきょう)というお経を題材に歌を詠むことが流行していたのですが、彼女もまた、雅で美しい歌をいくつも残しています。
やわらかいのに強度すら感じられる彼女の歌は、漢文のお経とはまた違った趣で、大切なことを教えてくれます。
今晩ご紹介するのは、人を見ると必ず手を合わせ、丁寧に礼拝し続けることで悟りを開いた、ある修行者について詠んだ歌です。どうぞ、そのままお味わいください。
見る人を つねに軽(かろ)めぬ 心こそ つひに仏の 身には成りぬれ(赤染衛門)
Profile
玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)