Life style今日も一日おつかれさま

手間ひまかけた自分だけにわかる、愛しさ

写経会の後のお茶会で、常連さんが干し柿づくりの苦労話をしてくれました。軒先がなくて干す場所がないとか、いろいろ工夫してもダメになってしまったとか。

大変そうでしたが、最終的には笑顔で「でもね、苦労した分、美味しいのよ」とのこと。口に入れて感じるだけが「味」ではないことを教えてもらいました。

客観的な評価とは別に、手間ひまかけた自分だけがわかる、愛しさ。

干し柿だけではなくて、仕事でも家事でも……お肌のお手入れでも、大切にしたいです。


Profile

玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)