広い世界で、ひとりだけ。大切な「わたし」「あなた」

「天上天下唯我独尊」という言葉があります。

これは約2500年前の4月8日、お釈迦様がお生まれになったときに発したものとされています。

文字だけを見ると「自分勝手な人」という印象を受けるかもしれませんが、これは、仏教を開かれたお釈迦様の尊さをとらえた言葉。

また、「世界中（天上天下）の「わたし」（我）」は誰もが、ただ独りの尊い存在である」と考えることもできます。

お寺にいるひとりの「わたし」から、画面の前の大切な「あなた」へ。こうして言葉を届けられることをありがたく思います。

Profile

木原祐健
（きはら ゆうけん）
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』（河出書房新社）など。