Life style今日も一日おつかれさま
6月が来ると、きまって手に取る本があります。
20代の女性による小さなエッセイ集で、ある年の6月に作った料理、食べたもの、考えていたことがいきいきと描かれています。
著者が作る料理は簡単なものばかりですが、どれも魅力的。
たとえば畑のトマトをもぎ、大根おろしにかけて作るトマトジュース。失恋の後に食べる薬味いっぱいの豆腐。
食べること、生きることへのまっすぐな思いが伝わって、やがてお腹がすいてきます。
食欲の落ちやすいこの時期、おいしそうな言葉に触れてみるのもいいかもしれません。
Profile
木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。