およそすべて預かっているものたち

寺の住職が自己紹介する時に「〇〇寺を預かっている〇〇です」とよく言います。この表現、サラッと流してしまいそうですが、とても大切だと最近気づきました。

「預かる」ということは、預かっている「現在」だけでなく、そこから広がる「過去」と「未来」が前提となっています。受け取り、そして誰かに繋げることが前提になっているのです。

よく考えてみると寺に限らず、いつか死にゆく私たちの手にあるものは、およそ全て預かっているだけに過ぎません。

あなたの人生にも“預かる”意識を取り入れてみませんか？

Profile

横山瑞法
（よこやま ずいほう）
1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama