空を飛ぶくらい大変だから

前回の続きです。

かつて私のお寺では、毎月1回お寺の本堂を開放して、ニートやひきこもり経験者の青少年が誰でも集い、休める会を開いていました。会のまとめ役をつとめるお坊さんは、「人には羽根を休める時間や場所が必要なんだ」と口癖のように話していました。

「生きることは空を飛ぶくらい大変なことだから、止まり木や滑走路が必要なんだ」そんな言葉も思い出します。

AMARCをご覧の方々にも、安心して羽根を休めるひとときがありますように。

今日も一日おつかれさまです。

Profile

木原祐健
（きはら ゆうけん）
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』（河出書房新社）など。