Life style今日も一日おつかれさま

心と身体を支えるものたち

私には理学療法士として患者さんのリハビリにつとめる友人がいます。

あるとき、友人と僧侶の私とで、お互いの仕事について話しあいました。「心や身体を支える」ということをテーマに話が弾みます。

友人が大切にしていることは、患者さんの身体と心を観察して、その方にできることを増やしていくこと。

お坊さんの私にとっては、思うようにいかない現実と出会った方と、丁寧に時間を過ごすということ。

「仏教は心の杖とも言われる」と話すと、友人はリハビリ時の杖の使い方を教えてくれました。それぞれが気づき、学びあう興味深いひとときでした。


Profile

木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。