蓮華は泥水の中で美しく咲く

仏教が生まれた炎暑のインドでは、涼しい水辺に咲く蓮華は、苦しい現実世界と対比された理想的な境地を象徴するものとして古来親しまれていました。

泥水の中にあってもその汚れに染まらずに清らかで美しい蓮華は、俗世間の汚れに染まらずに、清らかな涅槃の境地を目指す、仏教を象徴する華です。

生きていると、思うようにならないことが日々たくさんあり、迷いや憂いに悩まされるばかりです。しかし、一輪の蓮華に思いを寄せると、そんな自分を励ましてくれているような気持ちになります。

Profile

横山瑞法
（よこやま ずいほう）
1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama