Life style今日も一日おつかれさま

目には見えなくても、存在は感じ取れなくても

お盆です。この原稿を書いている今も、この原稿が掲載されるであろう日も、私はとにかく檀家さんのお家を回り、お経を上げ続けています。

お盆のお参りの際には、直接お弔いした方々はもちろん、そのお宅の、会ったことのないご先祖様方が、仏壇の周りに勢ぞろいしてくださっているようなイメージを持ちながら、丁寧にお経を唱えるよう努めています。

目には見えなくても、存在は感じ取れなくても、それぞれの家のご先祖様方と、確かに「会っている」、そんな気持ちで続けています。


Profile

玉置真依
(たまき しんえ)
北海道余市郡仁木町・仁玄寺の副住職。京都大学大学院教育学研究科の修士課程を修了したアラサー女子。宗派の垣根を超えた僧侶の自主研修会「てらつな」立ち上げメンバー。プライベートでは、“大切な人と死別した子ども”を支える市民団体「グリーフサポートSaChi」のスタッフも勤める。趣味は、御朱印集め。仁玄寺ホームページはこちらから(お参りの記録共有サイト「ホトカミ」内)