ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

タイトルは、鴨長明による「方丈記」の冒頭部分です。全ての物事はうつろい変わり続けるという、この世の無常をなんとも軽やかに美しく表現した一文です。

しかし、この文章の美しさとは裏腹に、ここに至るまでには、世の無常を感じざるを得ない、長明の身に降りかかる災いや困難がありました。

災いや困難は、その最中にある時は辛く苦しいですが、少なからずそこから学べることもあります。

辛く苦しいことをどうにかやり過ごしたその先には、経験しなければ辿り着けなかった、自分だけの気づきとその先に広がる景色があるのです。

Profile

横山瑞法
（よこやま ずいほう）
1981年生。山梨県南アルプス市にある日蓮宗法源寺・林應寺住職。祖母、妻、3人の子どもと暮らす。趣味はキャンプ・アウトドア。お寺での朝掃除の会「テンプルモーニング」を全国に広めるために活動中。山梨県の超宗派僧侶のグループ坊主道に所属し、多職種の人たちや学生と共に活動する一般社団法人SOCIAL TEMPE理事を務める。
Instagram:@zuiho.yokoyama