さようならまたいつか

朝ドラ『虎に翼』が終わり寂しいです。いろんな点で話題でしたが、わたしは花江さんに注目していました。

外で仕事はせず、家の事をして多くの家族を支え続けた人です。家にばかりいて、と自分を責めてしまう人さえいるのかもしれません。

しかし、そうだろうか？ と思います。家の中の平穏がなくて、外の平穏などないというか……。とても重要な仕事だからこそ、作家さんも最後まで丁寧に描いたのだろうと思います。

キャリアウーマンの走りとして生きた主人公と花江さんの人生、どちらも比べるようなものではないなと感じました。

Profile

長野 文
（ながの あや）
長崎県正法寺 坊守（住職の配偶者）、真宗大谷派僧侶。お寺や仏教のことを、「今」生きる方に伝えるべくさまざまな方法で発信中。最近は、「行いがわたしを導く時間 」というお寺ならではの作業を、楽しみながら学んでいくワークショップ形式の活動に取り組み中。