Life style今日も一日おつかれさま

行くもの、逃げるもの、去るもの

「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」という言葉があります。

一月からの三ヵ月が早く過ぎていくことを表すものです。

この言葉を聞いたのは小学生のときでした。当時は全くぴんと来ませんでしたが、三十歳を越えたころから一年が早く過ぎると感じるようになりました。

特にこの三ヶ月は毎年あっという間に過ぎてしまいます。お正月と年度末が重なるためか。寒さで活発に動けなくなるためか。

今は二月。逃げていく時間を止めることはできませんが、その時間に思いを向け、ふりかえることはできるかもしれません。

私も、あなたも、今日という日も。一日、おつかれさまです。


Profile

木原祐健
(きはら ゆうけん)
東京神谷町・光明寺の僧侶。2005年に光明寺のお寺カフェ「神谷町オープンテラス」の立ち上げに加わり、ご縁に導かれ僧侶となる。お寺カフェの「店長」として来訪者のおもてなしを担当し、お寺や福祉施設などで傾聴活動を行う。趣味はカフェ巡り。著書に『神谷町オープンテラスのおもてなしお寺スイーツ12ヶ月』(河出書房新社)など。