愛する大切な人との別れ

愛する大切な人との別れほど、大きな苦はありません。仏教ではそれを「愛別離苦（あいべつりく）」と言います。特に、死別によって誰かを失うことは、その人がいた時の自分の一部も失うことを意味します。失われたものが大きすぎると、人は死別を受け止めきれません。何かしてあげたい。だから、祈る。そうした祈りが無数に積み重ねられてきた場所が、古いお寺や、神社や、教会なのでしょう。
失った相手を大切にする方法は、過去を抱きしめることばかりではないと思います。受け止め、気持ちを解いて、時間をかけて失った相手との新しい関係を築くこともまた、素晴らしいことです。

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