新しい景色を重ねながら、人生をともに歩んでくれる腕時計。ときに灯台のように未来を照らし、ときに伴走し、ときに初心に帰らせてくれる――そんな風に、私たちの毎日を支えてくれる腕時計は、その選び方にも個性や知性が滲み出るもの。
そこで、本特集では、12人12様の腕時計にまつわるストーリーを、手元のスナップとともにお届け。
7人目は、トータルビューティカンパニー「uka」の代表、渡邉季穂さん。トップネイリストでもある渡邉さんが選んだ時計、そして、ネイルカラーを含めたコーディネートには、大人の手元を品よく魅せるヒントが盛りだくさん。

Q1.愛用している時計は?
ブランド名:エルメス
シリーズ名:アーネ
Q2.愛用している時計を迎え入れたときのエピソードを教えてください。
25歳くらいのときに購入しました。年月と共に味わいがでる革製品であること、そして、カジュアルな雰囲気に惹かれました。この時計を見たとき、この先ずっとつけていくイメージが湧きました。
Q3.愛用している時計の気に入っているところは?
レザーベルトにケースが埋め込まれたような、他に類を見ないデザイン。一般的にはケースのサイドにあるリューズが背面に配置されていたり、文字盤も数字がなかったりと、装飾を削ぎ落としたミニマルな佇まいも気に入っています。ボーイズライクなカジュアルさがありつつも、レザーベルトやサドルステッチには、エルメスらしい丁寧な手仕事を感じることができます。
Q4.普段はこの時計を、どのようにつけていますか?
カジュアルな服装が多いので、レザーバングルのような感覚でつけています。合わせるアクセサリーは時計の文字盤とリンクさせて、シルバーをメインにすることが多いです。ただ、レザーがゴールドブラウンなので、ゴールドのアクセサリーとも相性が良く、ミックスすることも。ネイルカラーは、こっくりとした色から軽やかな色まで、どんなカラーともマッチ。ネイルカラーで手元の印象は180度変わるので、季節やその時々の気分で塗り分けています。
Q5.次に欲しいと思っている時計は?
ブランド名:カルティエ
シリーズ名:ゴールドのタンクフランセーズ
いくつかカルティエの時計も持っているのですが、タンクフランセーズのゴールドは、年齢を重ねたエネルギーのある女性がつけそうなイメージがあるので(笑)
Profile

uka代表/トップネイリスト
渡邉季穂
“うれしいことが、世界でいちばん多いお店”をコンセプトに掲げた、ヘア、ネイル、エステ、ヘッドスパ、アイラッシュ、カフェ、ストアなどを幅広く扱うトータルビューティカンパニー「uka」の代表であり、トップネイリスト。
雑誌やCM、広告、ショーやコレクションでのクリエイティブ活動をはじめ、アーティストとしての長年の経験を活かしたプロダクト開発も行う。ネイリストとしてサロンにも立ちながら、“爪そのものを美しく魅せるケア” に重きをおいた独自のネイル技術の普及に努める。ストアプロデュースも行い、その活躍は多岐に渡る。ネイリストとしてサロンワークのほか、プロネイリストの育成やセルフケアセミナーなども実施。2021年8月には書籍『ukaが教える 大人のハンド&ネイルケア(主婦の友社)』を発売。