Your style is you大草直子の信じるおしゃれ

2020.06.12

【わたしがラクする整理術】家のととのえ方 〜キッチン編〜

整理収納アドバイザーのEmiさんに伝授していただく、“暮らしをラクにする方法”。第二回となる今回は、Emiさん流のキッチンのととのえ方をご紹介します。昨年、大がかりなリフォームをしたご自宅の中でも、キッチンは最後まで迷ったのだとか。そんなEmiさんのキッチンには、自分が家事をしやすいだけでなく、家族と一緒に家事を楽しむための工夫が満載です。

家事がしやすく、
レイアウトを自由に変えられるキッチン

わが家は昨年大がかりなリフォームを行いました。中でももっとも悩んだのはキッチン。本体をどんなデザインにするのか、キッチンカウンターの素材や収納をどうするのか……。モノ選びにはこだわりがあって迷わない私ですが、このときは期限がきても決められないほど悩みました。でも、そんなときに立ち返ったのはリビング編でお伝えしたように、「フレキシブルな家にしたい」という思い。そこで、キッチン本体は飽きのこない真っ白を選び、キッチンカウンターは作らずスチールラックを代わりに置くことを決めました。スチールラックはキャスターをつければ自由自在に動かせて、棚板の数や高さも組み替えができます。オープン収納なのでキッチン側からもダイニング側からもアクセスできて、家族も配膳と片付けがラク。おかげで家事がしやすいキッチンになりました。カウンターに限らず、キッチンで使うモノを選ぶときは「専用のモノを持たない」のがマイルールです。たとえば保存容器なら保存専用のものは選ばず、グラタン皿としても普通のお皿としても使えるものを選びます。ひとつのアイテムが2通り、3通りに使えることで、モノが増えがちなキッチンをすっきり保つことができます。

✔ 動かせるスチールラックでレイアウトが自由自在
✔ 家族が取り出しやすいようにオープン収納
✔ キッチンのモノ選びルールは「専用のものを持たない」


キッチンカウンターの代わりに
スチールラックを使用

賃貸住宅に住んでいた頃から、キッチン収納はずっとスチールラックです。耐荷重に優れているので安心して家電を置くことができます。またオプションパーツが多様で、フックをつけて布をひっかけたり、キッチンペーパーホルダーをつけたりと、さまざまにカスタマイズが可能。必ず付けるのはキャスターです。可動式にすることでラクにレイアウトが変えられます。何より、棚板の数や高さを組み替えられるので、暮らしに合わせて収納を変化させられるのが魅力です。カウンターといえば作りつけのイメージがありますが、一般的な価値観にとらわれず、自分たちらしい選択をしました。

ダイニングはシーンに合わせて模様替え

友人家族との食事など、来客時はスチールラックを移動させてキッチンへ直接出入りできるように。キッチンを勝手に使ってもらえるのでお互いにラクです。ここしばらくは大勢で集まることができませんが、レイアウトを変えやすいことでリモートワークや子どもたちのリモート学習にも対応できています。

家族が取り出しやすいようにオープン収納

しまい込むほうがすっきり見えますが、家族が取り出しにくく、どこに何かあるのかわかりにくい面も。共働きのわが家では夫にも子どもたちにも自分でできることは自分でしてほしいので、オープン収納が合っています。コップもよく使う調味料もすぐ取れる位置にあることで、家族もみんな自分で動いてくれます。

キッチンのモノ選びルールは
「専用のものを持たない」

パントリーもなく収納スペースが少ないわが家のキッチン。少ないモノで暮らしていくために心がけているのは「専用のものを買わないこと」。グラタンにしか使えないグラタン皿、保存にしか使えない保存容器、ケーキにしか使えないケーキ型……ではなく、グラタン皿にも保存容器にもケーキ型にもなるiwakiの耐熱容器を選んでいます。ひとつのモノで2通り3通り使える道具を選べば、収納スペースもその分だけで済みます。小さな積み重ねがスッキリしたキッチンにつながります。

その他、キッチンの愛用品

料理は夫と私で当番制。夫は中身が見えてないと残量が把握できないタイプなので、調味料の保存は透明なガラス容器が定番です。WECKで揃えています。

手作りバザーで30円で買ったカゴ! 野菜やパンはカゴに入れて。スチールラックは冷たい印象なので、かごで柔らかさを出しています。

Emiさん流のキッチンのととのえ方、いかがでしたか? 家族みんなが家事をしやすいキッチンから、笑い声が絶えなさそうですね。次回は、6月16日(火)に「【わたしがラクする整理術】 家のととのえ方〜ランドリー編〜」をお届け予定です。お楽しみに!


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Profile

Emi

整理収納アドバイザー/「OURHOME」主宰。兵庫県西宮市在住。カタログ通販大手勤務を経て、現在夫と14名のスタッフとともにウェブサイト「OURHOME」を運営。暮らしをラクにするコンテンツの発信、オリジナル商品の企画・物販、参加型のレッスン開催を行う。その他、大手メーカーや不動産会社との共同開発、著書15冊刊行など多方面で活躍中。近著は『おかたづけ めっちゃ すっきり きもちいい』(パイインターナショナル)、『わたしがラクする服選び』(大和書房)。10歳の男女の双子の母。

ホームページ: ourhome305.com
ブログ:ourhome305yomu.com
インスタグラム:@ourhome305@emi.ourhome


House & Model & Photograph/ Emi
Text/Toko Sugimoto
Edit/Ayako Suzuki

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