Your style is you大草直子の信じるおしゃれ

2020.07.28

【人生はコーナーに現れる】縫製工場をリノベーション。白とグリーン、そして光あふれる家

インテリアのリレー連載。年齢もバックグラウンドも異なる8名のパリジェンヌをフィーチャーし、それぞれの自宅のお気に入りのコーナーをお届けします。3人目のご自宅は、なんと服の縫製工場をリノベーションしたもの。リビングとダイニングキッチン、そして主寝室を案内してくれました。

昔の縫製工場を全面改造。
壁面を利用してポップなアートコーナーが完成

ここは、19世紀の終わり頃から服の縫製工場として使われていた建物で、4年前の引っ越し時にはまだミシンなど機械も置きっぱなしの状態でした。全部で240平米あるフロアは7つの部屋に分かれていましたが、壁を壊してアトリエを兼ねたリビングとダイニングキッチン、そして主寝室と子供部屋にリノベーションしました。

ショールームみたいな冷たい印象にならないように、リビングの壁一面に格子状のネットを取り付けて、そこに古い本から選んだ好きなページやポストカード、観葉植物を飾って、ポップでカラフルなアクセントにしました。紙だから木のクリップで留めるだけの簡単アレンジ。大作でなくても手軽なアートコーナーができるので、このアイデアはすごく気に入っています。

14人で食卓を囲める大テーブルは、古い木を使ってシャビーな雰囲気に仕上げたオリジナル。一脚づつデザインの違うヴィンテージチェアを配して。天井に固定したハシゴからアイビーの葉や照明を吊って温かみを感じる空間に。  
サロンとリビングの仕切りは古い木の飾り棚で開放的に。蚤の市で集めたガラス器や、燭台、本などを飾ってお気に入りのコーナーに。


南仏の空気を感じる、
白と緑、そして乾いたウッドのサロン

南仏出身の私にとって、乾いた木の質感、光の入る室内、そして植物のグリーンが子供の頃から馴染んだインテリアです。だからリビングも白を中心にウッドと緑でアクセントをつけました。ハビタのソファの上にくすんだブルーの麻のクッションや、昔の扉に使われていた木のドアを天板にしたローテーブル、日差しを柔らかく通す繊細なリネンのカーテンなどで、田舎風なインテリアにまとめました。都会で暮らしていても自然を身近に感じたい!そんな思いが詰まっています。

画家だった祖母の油絵を主役に観葉植物やアンティークの燭台、古いミルクポットなどを飾ったカントリースタイル。
古い肘掛け椅子は縫製工場後に残されていたもので、布を外してあえてシャビーな雰囲気で使用。パキスタン刺繍のカラフルクッションがアクセント。


みんなの笑顔が溢れる、
家族も友人も自然に集うキッチン

気がつくと家族が自然に集まってくるのが、このキッチンカウンター。我が家に集う友人たちもまずはここでおしゃべりしながら、アペロをスタート! それが定番になっています。

アトリエ時代の名残の梁を生かして、囲むようにカウンターテーブルを作りました。硬質なセメントの天板と年代を感じる梁のコントラストがユニークです。バーのスツールは建築家の友人にオーダーしたオリジナル。近頃は子供たちも大きくなって、やっとこの椅子によじ登れるようになってきました、笑。

印刷工場を経営している南仏の実家でプリントしたリトグラフや、祖母の静物画などアートが並ぶキッチン。フランスメイドのSerax(セラックス)のポットやアンティークのカトラリーとガラス器など新旧ミックスの道具が素敵に調和する。
ダイニングからリビングへと続く動線上も木の質感や植物で目を楽しませてくれる。
ヴァカンス先で偶然拾った木のボードは農家で樽の蓋に使用されていたもの。キャンドルと一緒にハーブティやお料理に使う鉢植えのタイムを飾って。


天気や季節を感じられる
天窓の眺めが極上のインテリア

寝室は他の部屋と同様に白をベースにしていますが、アクセントカラーにライトグレーとマスタードを配して、落ち着いた雰囲気に仕上げました。ベッドリネンはパリのセレクトショップ「メルシー」で買ったもの。ポンポン付きのベッドカバーは南仏のインテリアショップで見つけました。夜眠りにつく直前と、朝起きた時の天窓から眺める空が最高のインテリア。毎日の天気や季節の移り変わりを視覚で感じて、毎日癒されています。

ベッドサイドには、ブルーグリーンにペイントされたライブラリーを取り付けて本や小物をすっきりと収納。
寝室の一角に作ったバスルームは、壁ではなく飾り棚の仕切りで光を取り入れた。バスリネンも寝室のクッションと色を揃えてマスタードで統一。


南仏を彷彿させる、爽やかな光と色遣いが素敵でしたね。サロンにキッチン、そして寝室と3つのエリアを紹介してくれましたが、いずれの部屋も、白をベースにしながら、アクセントカラーをブルーグリーンやマスタードイエローに統一されているところも印象的でした。続く4人目は、ロフト建築のアパルトマンに住むパリジェンヌ 。7月31日(金)にUP予定です。


Profile

Colombine de Forville
(コロンビーヌ・ドゥ・フォルヴィル)

若手クリエーターの育成も兼ねて5年前に立ち上げた、子供向けの絵本やポストカード、インテリアファブリック、雑貨などに使うイラストのエージェント「Les Petits Collectionneurs(レ・プティ・コレクショヌール)」のファウンダー兼ディレクター。
@lespetitscollectionneurs


Photograph & Text/Hiroko Suzuki
Edit/Ayako Suzuki

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