今シーズン注目を集めている「ハーフコート」を、ボトムスから逆引きしてセレクトする方法を、大草直子が指南! 前回のパンツ編に続き、今回はスカート編をお届けします。丈が長く、ボリューミーなスカートが多い今季、選ぶべきハーフコートとは?
細くて長い襟、ポケットの位置。
ニットワンピースにはこの1枚


秋の初めに買った、ZARAのニットワンピース(私物)。1枚で着られる時期は良いけれど、少し肌寒くなったタイミングには、レザーのライダースを羽織るくらいしか思い浮かびませんでしたが。少し構築的なデザインのワンピースだからこそ、今の日常の軽やかさやリラクシング感を加えたいな、と、カオスの1枚をセレクト。このコートの特徴は、ジャケットのようなディテール。ラペル(襟)は細く長く。そしてスリットタイプの玉縁ポケットは、あえて下のほうに、斜めについています。重心を下に設定することで、ラグジュアリー、というよりは、程よく肩の力の抜けた印象になるので、ワンピースとの相性も◎。こんなふうに肩から羽織って、気取らず着るのもおすすめです。
\着用しているのはこちら/

オーバーシルエットながら、細くて長い、ピークドラペル(先端が剣先のようにとがっていて、上を向いている下襟)によって、アーバンな印象が漂う一着。さらに、ボタンのないガウンデザイン、かつポケットの位置をやや下に配することで、今の気分に寄り添ったリラクシングな雰囲気も。
Point
✔︎ 細くて長いピークドラペル
✔︎ ノーボタンのガウンタイプ
✔︎ 下の方に配されたスリットタイプの玉縁ポケット
絵画のようなプリーツスカートには、
ノーカラー、ポケット付きを


結局、この色みが使えるなあ、と全コーディネートを見て思いました(笑)。赤みのないブラウン、ドライなベージュが混ざったカラー。1回目のロートレアモンのコートと似てますね。このコートの特徴は、ノーカラー! 襟がないので、クラシックで、かつ顔周りを優しく見せてくれ、視線をアップしてくれる効果も。ミモレ丈のプリントプリーツは、もうそれだけでビジー(忙しい)なので、視線を上げることはとても大事です。スカート派には、おすすめのコートです。大きめのポケットが整列しているので、カジュアルな風情もあり、それも魅力。インナーはこうした薄手のタートルニットが、ベストバランスです。
\着用しているのはこちら/

顔まわりを女性らしく優しく見せてくれるノーカラーデザイン。クラシカルでありながら、カジュアルにも振れるのは、4つの大きなポケットのおかげ。大きすぎない身幅は、ボトムスにボリュームがあってもルーズに見えず、大人にふさわしい美シルエットを作ってくれます。
Point
✔︎ クラシカルなノーカラー
✔︎ カジュアルな4つのポケット
✔︎ 大きすぎない身幅
いかがでしたか? コーディネートを今年らしくアップデートしてくれる「ハーフコート」。お手持ちのワードローブと見比べながら、どんな女性像を目指したいかを考えつつ、ボトムスから逆引きすると、「ハーフコート」選びも失敗しないはず! 前回のパンツ編と合わせて、ぜひ参考にしてくださいね。
Photo/Tomoko Meguro
Hair&make / YUMBOU(ilumini)
Styling & Text / Naoko Okusa
Edit & Text / Ayako Suzuki
※本ページに掲載している価格はすべて税別になります。
※価格の表記がないものは私物となります。現在販売していないアイテムもございますので、ご容赦下さい。
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