気軽に会いにいけない今年の年末年始。会えない代わりにちょっとしたギフトを贈ってみませんか? 今回の特集では、贈り物上手な方々のギフトリストを、全5回でお届け。今回は、書籍ライターとして活躍する佐藤友美(さとゆみ)さんによる、本のギフトです。
本は、落ち込んだり
badなことがあった時に。
心を軽くしてくれる、
著者からの贈り物

お祝い事に何かを贈るのはもちろんですが、落ち込むような出来事があった友人にさりげなくプレゼントしたりすることが多い、と教えてくださった、さとゆみさん。
「ただ、その時には、相手の負担にならないように、消えものを選ぶケースがほとんどです。だから、本もわざわざ買って贈るというよりは、自宅に遊びに来てくれた時に、本棚からこれどうぞ、と渡すことがほとんど。本って、線を引いたり、お風呂で読んだり、好きに楽しみたいーー私自身がそう思っているので、貸すよりも今のあなたにこれどうぞ、という感覚で気軽に差し上げることのほうが多いですね」。
そんな、さとゆみさんが、AMARC読者に向けて贈りたい3冊を教えてくださいました。
恋愛ベタな働きウーマンに
『異性の心を上手に透視する方法』

仕事はめちゃくちゃできるのに、恋愛となると、とんとダメ……そんな女性たちにぜひ読んでみて欲しいのが、この本です。たった3タイプではあるけれど、自分のタイプを知って、過去の恋愛やら現在のパートナーとの関係などを紐解くと、当たっていることばかりで、恋愛に対するメンタルがだいぶ落ち着きます(笑)。現在進行形で恋愛中だったり、今後、誰かと恋愛する予定の人には、断然おすすめしたい一冊です。
ママになった人、ママな人たち皆に
『本当の頑張らない育児』

私のまわりのママたちの間で、号泣必至となったコミックエッセイです。育児にまつわる不安やら感動が、可愛いイラストで描かれているのですが、おしつけがましくなく、優しいのです。育児にまつわる様々な体験が細かに綴られていて、涙なしでは読めません。あたたかくて柔らかくて、お守りのようにそばに置いておきたい一冊。ママになりたての人にも。
ステージが変わったすべての人に
『女は、髪と、生きていく』

自著ではありますが、元気になれる本、自分のことを好きになれる本だと思うので、すべての世代の女性に贈りたい一冊です。ヘアライターとして20年近く仕事をしてきて思い至ったのが、髪は自己肯定感に直結するということ。私がこんな風に考えるに至った経緯や思いを、詰め込みました。転職したり、結婚したり、離婚したり・・・ステージが変わった全ての人に……。
大切な人へのギフトとしてはもちろん、自分への贈り物として手にとってみたい本ばかり。次回は、1月15日(金)の公開予定。料理家・山脇りこさんによる、美味しくて食卓が華やぐギフトリストをご紹介します。
profile

佐藤友美
(さとゆみ)
ライター・コラムニスト。1976年北海道知床半島生まれ。テレビ制作会社のADを経てファッション誌でヘアスタイル専門ライターとして活動したのち、書籍ライターに転向。朝日新聞telling,の好評連載「本という贅沢」をはじめ、現在は、様々な媒体にエッセイやコラムを執筆する。著書に8万部を突破した『女の運命は髪で変わる』など。
photograph/Hisai Kobayashi
Edit & Text / Mika Hatanaka
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