ニュースキャスターという言葉すらなかった頃から、世界中のニュースを追いかけ、今なお、多方面で活躍し続ける、ジャーナリストの安藤優子さん。『AMARC magazine issue.03』でご縁が繋がり、インスタライブにもご出演。その生き方やおしゃれに対する考え方、キャリアとの向き合い方に、たくさんの反響をいただきました。
そんな安藤さんに魅了された、AMARC編集長の大草直子。自ら、「みなさんがまだ知らない『安藤さんの魅力』をシェアしたい」と発案し、本企画が実現。6つのドメスティックブランドから大草がピックアップしたアイテムとそのコーディネートで、まだ見たことのない安藤さんの一面を引き出します。
まずはじめに、大草が選んだのは「DÉPAREILLÉ (デパリエ)」のフレアースカート。イタリアメイドのフクレジャガードで仕立てられたこの一着をなぜ選び、どうコーディネートするのでしょうか。
正義感の強い少年っぽさ、
ピュアな少女性、清潔な色気――
奥行きのある女性像を表現した、
ニット×フレアースカート
NAOKO OKUSA’S COMMENT
「ふんわりとしたスカートはほとんどお召しにならない、と聞いていたのですが、絶対に似合うと思って選びました。ハリがあり、織りも独特なフクレジャガードのスカートは、とってもドラマティック。一着で視線を奪う存在感があります。ハイウエストデザインなので、シンプルなタートルネックのトップスをインして着るのも素敵ですが、今回はあえて、クルーネックのオーバーサイズのニットをチョイス。
なぜなら、ボーイズライクな印象を醸すニットの方が、安藤さんのショートヘアを引き立ててくれると思ったから。そうすることで、スカートだけに目がいかない、着手と融和したコーディネートを提案したかったのです。
そう、このスタイリングは、安藤さんの持つ、多面的な魅力――正義感の強い少年っぽさ、ピュアな少女性、清潔な色気――それぞれに繋がるアイテムを組み合わせたのがポイント。洋服と着手が自然と馴染み、着こなしに奥行きが出ます」
YUKO ANDO’S COMMENT
「ふんわりとしたスカートそのものに、憧れはあり、何着か買ってはみたけれど……。その分量感をうまく整えられず、”こなせない”アイテムのひとつでした。
今回の大草さんのスタイリングは、シルエットではなく、異素材の組み合わせでメリハリをつけたり、ボリュームのあるスカート=ボリュームのある靴で支えるというセオリーを覆す、華奢な靴合わせだったり。とても新鮮で、驚きと発見がいくつもありました。
毛足の長いニットも、自分ではなかなか手にとらないアイテム。撮ってもらった写真を見ると、空気のヴェールを一枚まとっているかのようで、表情をやわらかく見せてくれますね。いつもの300倍くらい優しい人に見えます(笑)。ニットこそ素材。素材によって、表情も色の出方もまったく違うということを改めて実感しました」
BRAND STORY
本質を知る大人に向けた、きめ細やかなディテールやオリジナルのファブリック、パターンメイキングが特徴。女性の魅力を引き出す洗練されたシルエットで、モダンなニュールックを提案している。ブランド名の「DÉPAREILLÉ (デパリエ)」は、“同じではない、似ていない、完璧ではない”といった、さまざまなものが合わさるという意味合い。人が着ることで初めて完璧になる服を目指している。
いかがでしたか? 自分には難しいと決めつけたり、このスカートにはこのトップスといった固定概念にとらわれず、着たいものを「自分に引き寄せる」ヒントを、ぜひ探してみて。
次回は「ATON(エイトン)」のホワイトアイテムをフィーチャーします。お楽しみに。
※本ページに掲載している価格は、税込価格になります。
※価格は掲載当時の価格です。
※ショップリストはこちらからどうぞ。
Photographs / Akira Maeda(MAETTICO)
Model / Yuko Ando
Hair & Make-up / Yukio Mori(ROI)
Styling / Naoko Okusa(AMARC)
Edit & Text/Ayako Suzuki(AMARC)