みなさんは「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」をご存知ですか? 古くから日本の暦にある吉日の一つで、「一粒の種籾(たねもみ)から、万倍の立派な稲穂が実る」という意味を持っています。つまり「わずかなものが飛躍的に増える」、「ひとつの気持ちが万倍に膨らむ」ということに繋がり、この日に始めたことは、大きな成果を上げるとされています。
そんな一粒万倍日に加え、天がすべてを赦(ゆる)し、新しいことをスタートするのに最良な「天赦日(てんしゃにち/てんしゃび)」と、金運に縁のある「寅の日」が重なる、 今年唯一のトリプルラッキーデーが、まもなく訪れる3月15日(金)なのです!
ただ、一粒万倍日の語源からも分かるように、最強開運日にラッキーなことが突然起きるわけではありません。豊かな未来を手に入れるために、何かを「始める」のに最適な日なのです。そこでAMARCでは、私たちの毎日に欠かせない「バッグ」特集を展開! ファッション&占いエディターの青木良文さんに監修いただき、最強開運日におろしたいバッグをご紹介します。ステイタスをあげたい、新しいチャンスをつかみたいなど、成し遂げたいことに向けてサポートしてくれる運を得るためのアクションごとに、全5回でお届けします。
運気UPの鍵は「成長」と「発展」!
新しいコトやモノに挑戦を
青木さんによると、2024年は風水では「三碧木星(さんぺきもくせい)」が中宮に入る「木」の年なのだそう。つまり、上に向かってのびのびと育つ木のように、向上心を持って「成長」「発展」していくことが、開運の鍵になります。
目線を上げ、目標を持つこと、そして成長・発展するためのパワーはモノからチャージできることも。たとえば、身の回りのものを、いままで持ったことのないブランドやデザイン、色にしたり、好きなブランドの中でもグレードをあげたり。そういった挑戦をすることで、モノが持ち主を引っ張ってくれることもあるのだそう。「新しさ」や「クオリティ」をキーワードに、なにか一つでもアップデートを。なかでも、毎日のように持ち、大切なモノを運ぶ「バッグ」は、おすすめアイテムのひとつです。
「ステイタスをあげる」ためには……
格式のあるメゾンの代名詞とも言えるような「アイコンバッグ」がおすすめ。品格と洗練をもたらすメゾンの象徴=アイコンバッグは、社会的地位を引き寄せてくれます。さらに「新作」であれば、なお良し! 新しい時代の新しいパワーで、「運のベース」を刷新。持つ人のステイタスを上へ上へと引き上げてくれます。これを機に「いつか」と憧れていたバッグの新作を手に入れてみては?
エルメスの精神が息づく「バーキン」
新作はレザー×刺繍入りキャンバス

エルメスの5代目会長ジャン=ルイ・デュマが、飛行機で隣に居合わせた女優のジェーン・バーキンのバッグの中身がこぼれ落ち、母親になったばかりの自分のニーズを満たすバッグがないと聞いたことをきっかけにデザインしたという、「バーキン」。収納力と機能性を併せ持った美しいデザインは、1984年に誕生して以来、圧倒的な存在感を放っています。
今シーズンは、そんなバーキンに、横長フォルムのレザー×キャンバスが登場。キャンバス地には、クラフツマンシップを感じる、黒、ブラウン、そしてピンクからなるストライプが精緻な刺しゅうで表現されています。エルメスならではのエレガンスはそのままに、多様化するライフスタイルに求められる「軽やかさ」や「個性」がモダンに昇華された、新しいバーキンです。
オリジナルGG キャンバスにウェブ ストライプ。
普遍的なアイコンに遊び心を添えた
「グッチ ルーチェ」

2023年9月に開催されたミラノ・ファッションウィークにて、デビューコレクションを発表した、グッチの新クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノ。
新作の、細長いフォルムが印象的な「グッチ ルーチェ」は、彼の愛犬であるダックスフンド、ルーチェからインスパイアされたもの。オリジナルGG キャンバスや、ブルー×レッド×ブルーのウェブ ストライプのストラップといった、グッチのアイコンを凝縮させながら、斬新なフォルムに遊び心を投影させています。ストラップは取り外し可能なので、ショルダーバッグとしてだけでなく、クラッチバッグとして持つことも。
キャンバスMIXが新鮮!
デルヴォーの「ブリヨン」

デルヴォーを代表するバッグのひとつ「ブリヨン」。ブリヨンが誕生したのは1958年。ベルギー・ブリュッセルで開催された万博で、ル・コルビュジエが設計したフィリップスパビリオンからインスピレーションを受けてデザインされ、以来、60年以上に渡って世界中で愛されています。
「キャンバス ストーリー」コレクションから発表されたブリヨンは、地中海のリゾート・リヴィエラから着想を得たもので、キャンバス地と柔らかなサハラレザーが組み合わされています。ラグジュアリーでありながら、リラクシングなムードを醸すその佇まいは、装いをクラスアップしてくれること間違いナシ。長さ調整が可能なサハラレザーのストラップがついているので、短めにして肩に掛けたり、長めにしてななめ掛けを楽しむこともできます。
イントレーチャートとメタルハンドル。
硬軟が共鳴する、
ボッテガ・ヴェネタの「サーディン」

AMARC編集長の大草も、今年のはじめに新調したとYouTube LIVEで語っていた、ボッテガ・ヴェネタの「サーディン」シリーズ。その名に冠されているとおり、サーディン=イワシを模したトップハンドルが目を引きます。伝統的なジュエリー製作の技法で作られたメタルハンドルは、まるで彫刻のよう。
対して、ボディは、卓越した職人技が冴えわたる「イントレチャート」が織りなす、しなやかで曲線的なライン。硬軟を見事に調和させたバッグは、ドレスアップはもちろん、カジュアルなシーンにもマッチし、洗練をもたらしてくれます。レザーが編み込まれたチェーンストラップは、片側のフックを外してバッグに収納することも。このフックも、釣り針を模したデザインで、サーディンのハンドルとリンクさせているのが心憎い!
大人に必要なストリートモードが加速。
バレンシアガの「クラッシュ」

バレンシアガのアイコンバッグ「アワーグラス」と同じく、底面のカーブが特徴的な「クラッシュ」。これは、メゾンのシグネチャーアイテムである「バスクウエストコート」の砂時計を彷彿させる、シャープなウエストのカーブにインスパイアされたもの。
ただ、クラッシュバッグは、構築的で曲線的なシルエットを描きながらも、くしゃっと折り曲げたり広げたりすることができるほど柔らかなクラッシュドカーフを採用。ソフトな触感と軽やかな質感に、ストリート感やスピード感が漂い、コーディネート全体をエッジィに仕上げてくれます。ソリッドなシルバーチェーンを、裏側に寄せて1本にすれば、クロスボディバッグとして持つこともできます。
いかがでしたか? 伝統を継承しながらも、進化し続け、いつの時代も私たちを魅了してやまないアイコンバッグ。そんなバッグにエンパワーメントしてもらいながら、自身のステイタスもアップグレードを。
次回の“格上げバッグガイド”は、2月26日(月)に公開予定。テーマは「チャンスに強くなる」です。お楽しみに!
― Profile ―

ファッション&占いエディター
青木良文
ファッション誌『フィガロジャポン』をはじめ多くの女性誌で、ファッションと占いページの編集を手掛ける。ファッションの分野では、パリやNYなど各国のコレクション取材をはじめファッションページのディレクションを中心に活動。ほかにも『美的GRAND』や『VERYweb』などで連載中。ラジオやトークショーなど幅広いジャンルで活躍している。
Instagram @aokiyoshifumi
Photographs / Takehiro Uochi(TENT)
Styling / Manami Sato(AMARC)
Edit & Text/Ayako Suzuki(AMARC)
※本ページに掲載している価格は、税込価格になります。
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※価格は掲載当時の価格です。
※本ページにおけるバッグのサイズの略称は、H=高さ、W=幅、D=奥行きを表します。