Blog 大草直子の毎日AMARC

AMARC CHANNELでも何度か取り上げた、SANYOCOATの100年コート。昨年手に入れたトレンチコートの最高峰、「極 KIWAMI」。1946年からコート作りを続けるSANYOCOATが青森の自社工場で丁寧に仕立てた1着。都内のアトリエでは、今後も、メンテナンスも面倒見てくれる。その安心感、まさに100年コートだな、と思います。手入れを繰り返し、世代や時代を超えて慈しむ、というコンセプトは、着物にも通じる「サスティナビリティ」の文化ですよね? そんな日本で生まれたトレンチコート、素敵に決まっています。しかも、私は取材もさせて頂き、すごさも知っています! まずは、アメリカの最高級オーガニックコットン「アルティメイトピマ」を使用。細くしなやかで柔らかな繊維を一度太い糸にして、高密度に編立てることによって、適度な張りが生まれ、その凛々しさは、経年で柔らかさに変化していく、そう、育てる楽しみも味わえたり。さらに、古来の藍染めと同じ、横糸と縦糸の色を変えることによって、角度によってニュアンスが変わるからこそ、の深みのあるベージュだったり。手をスムーズに出し入れしやすくするための、ポケットの外側は自然なカーブ、ボタン糸を通す穴に段差をつけて縫い付けることで、取れづらい配慮を施された、オリジナルの水牛のボタン。
トレンチコートはもともと英国陸軍の雨除けのコートとして開発された、と言われています。例えばDリングや肩章、ガンフラップなどのディテールはそのまま、こうした細やかな配慮、「手の確かさ」があるのが、MADE IN JAPAN、の「極」なのです。今までも、海外ブランドのトレンチコートも着てきましたが、今は、この折り目正しい1着が、気分にしっくりきます。まだまだ、「堅さ」が見えると思いますが、これをゆっくり大切に自分仕様に育てるつもり。将来、私のボディラインにしっとりとなじむこの「極」を、究極にシンプルなスタイリングで着るのが夢。Tシャツに色落ちしたデニム。黒のバレエシューズ……そんなビジュアルを目標に、共に歩いていこうと思います。


そうそう、正統の1枚に、イギリスのブランド「カール・ドノヒュー」のファーティペットとオープングローブで味付けしてみました。微妙なベージュの色差がきれいでしょう? 中に着る服だけでなく、こんなふうに、上に重ねて楽しむこともできるのがトレンチコートです。
STYLING ITEM
ニット/ニナ・リッチ
ブーツ/08サーカス
バッグ/セリーヌ
スカーフ/エルメス
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