今週からは、新年に向けた特別企画をスタート! 美容アナリスト・鍼灸師の奈部川貴子さんに監修いただき、「フェイスマップ」に基づく肌トラブルケアをご紹介します。
記事は全部で12回。額のニキビ、眉間のシワ、マリオネットラインなど……肌のお悩み別にお届け。肌トラブルの要因と、ケアにおすすめのアイテムを知り、新年に向けて、内外からのケアで肌悩みを一掃させましょう!
今週ピックアップする肌悩みは「額のニキビ」「あごのニキビ」「目の下のクマ」。本日は「あごのニキビ」編をお届けします。
>フェイスマップについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
あごのニキビは
生殖器の不調や
ホルモンバランスの乱れ
あごは子宮と卵巣、つまり「生殖器」のゾーン。毎日洗顔しているのに、あごの毛穴のザラツキや角栓、しつこいあごニキビが消えない! という人は意外に多いはず。生理前に肌が荒れてニキビを作りやすいのも、あごひげゾーン。あごにびっしりと集中的にできる吹き出物は、生理不順や婦人科系の機能の弱まりのサインです。
多くの女性を悩ませている、ぼこっと大きな「あごにきび」は月経前や月経中に表れることが多く、ホルモンのアンバランスを物語っています。女性ホルモンのエストロゲンは美容に良いイメージですが、増えすぎると身体には毒となります。ホルモン補充療法によりあごに大きな吹き出物ができるケースがあるのは、過剰なホルモンなど、血液中の不純物を排泄しようとするサインでしょう。
さらに白砂糖などの単糖類を常に摂りすぎていると、血糖値を下げなければと血中のインスリン濃度が高まり(インスリン抵抗性)男性ホルモンのアンドロゲンが増加することをご存じでしょうか? その結果、アンドロゲンの作用で皮脂分泌が旺盛になり、テカリやニキビができやすくなったり、女性でも口ひげなどの多毛に至るのです。
生殖器のコンディションは膀胱にもつながっていて、ニキビや吹き出物があごの下の方に出るときは膀胱の不調も考えられます。
生殖器のゾーンだから食べ物は関係ないのでは、と思ったら大まちがい。牛乳やチーズ、バターなどの乳製品の油脂を摂りすぎると、生殖器に負担となり、対応しているあごの部分に排泄しようとして、角栓やニキビができてしまいます。フェイスマップでは、こういう顔を乳製品顔、ミルキーフェイスと呼んでいます。
あごのニキビはスキンケアだけでは解決することが難しいので、インナーケアも同時進行を。乳製品をセーブし、ひじきやわかめなどの海藻類、野菜類、亜鉛とマグネシウムなどのミネラルをしっかり摂りましょう。深刻な婦人科系の不調とニキビに悩んでいる人は、専用の漢方薬などもおすすめです。
Recommend Item
あごにニキビができる場所は、男性ホルモン作用による角質肥厚がおこりやすいので、日々のスキンケアは、角質肥厚とニキビに対処したコスメを取り入れましょう。
「ACSEINE(アクセーヌ)」の“イプノス”シリーズは、大人のニキビへのアプローチに特化。まだ目に見えないニキビ前の予兆からニキビ跡まで、あらゆる段階をケアしてくれます。特にこの“シーバムクリアローション”は、ニキビの原因となるアクネ菌に対する抗菌力を持つ「キトサン」と、角質を柔らかくしてくれる「AHA」を組み合わせた成分を配合。肌を保湿しながらバリア機能を整え、角化異常を抑制してくれます。
※本ページに掲載している価格は、すべて税込みになります。
Profile
奈部川 貴子
美容アナリスト・鍼灸師。「KAOYOMIサロン」主宰。ジャーナリストとして美容の最前線で肌に関する知識を深め、その後リフレクソロジーの資格や鍼灸師の国家資格を取得。顔に存在するツボ・反射区に注目し、顔のリフレクソロジーと鍼灸を融合した独自メソッド「ささない整顔バリKAOYOMI」を提案。
@takako_nabekawa